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物流Weekly 平成21年3月30日号 |
カーレントサービス アスリートによるオフィス移転サービス開始 付加価値の提供で荷主からの信頼を獲得 |

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【以下新聞記事全文】
東京都大田区で総合物流事業を営むカーレントサービス(保坂高広社長)が、オフィス移転業務で「アスリート移転チーム」のサービスを開始した。「元(あるいは現役)アスリート」や「元体育会学生」など体力に自信のある人材を活用し、「スピード」と「安全」を提供、そして高効率化・作業時間の短縮により、低価格でのオフィス移転を実現するというものだ。
階段での荷揚げ作業や重量物の搬入・撤去作業の多い現場では、アスリートの力が大いに発揮されるとし、今後、同サービスの知名度向上を図る。
自らもプロボクサーのライセンスを持つという保坂社長。大学時代、サラリーマン時代に通っていたボクシングジムで、多くのボクサーと出会った。「体力があるのはもちろんだが、物事への打ち込み方が一般の人とは違う。しかし、プロになったとしても、引退後に良い仕事に就くことができるのはほんの一握り。素晴らしい能力を持っているのだから、それを実業界で生かさないのはもったいない」。
こう考えた同社長が07年に立ち上げたのが、アスリート専門の人材紹介会社・アスリブ(保坂氏が社長を兼務)だ。
「セカンドキャリア」に悩むアスリートなどに就職先企業を紹介する。紹介実績も増えてきており、企業側からは 「真面目な人が来る」と評判も高いという。同氏は、「真面目さもそうだが、アスリートには明るい人が多く、職場の雰囲気も良くなる」と付け加える。
同氏と縁の深いボクシングだけでなく、水泳、サッカーなど幅広い分野のアスリートを支援。アスリブはカーレントサービスと提携し、同社にも人材を送り出しており、今回の「アスリート移転チーム」も、そのスタッフを軸に据える。
カーレントサービスは、保坂社長が3代目。現在は約40台の車両を持ち、いわゆる「運送・配送」だけでなく、オフィス移転や産業廃棄物の運搬、リサイクル業なども展開している。
先代の頃から「運ぶだけではなく、付加価値を提供することで荷主からの信頼を得てきた」という。設置や工事、リサイクルなどを一括で行うことで、「荷主から選ばれる企業」としての地位を確立している。
今後の展望について、「M&Aなどの手法も用いて、後継者不足や利益減に悩む運送事業者の再生支援も行っていきたい」と語る。オフィス移転事業にも、「さらなる付加価値」を提供できる仕組みを構築中だ。「不況の影響はないわけではない」としながらも、攻めの手を緩めることはしない。今回の「オフィス移転チーム」の「仕掛け」も、その一環と言える。
物流ウィークリー 平成21年3月30日号
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